以前大まかに書いた出産の話を詳しく書いています。今回は第二子となる長男出産時の記録です。
妊婦健診の時からNICUに入ることがわかっていた
なかなかどうして妊娠出産というものは難しいもので、長男の出産は不安だらけでした。 帝王切開は初めから決まっていたので以前のような分からないという不安はありませんでした。 里帰り後の健診でお医者さんに始めに言われたのは胎盤の位置が低い位置にあるということでした。 もし前回の手術痕にかかる位置なら色々考えないといけないと言われました。
その次の健診では胎盤の位置は多分大丈夫だけど、もし手術痕に胎盤の位置が少しでもかかっていたら出血が多くなると言われました。
あと赤ちゃんが標準値どころか正常値より体重が少ないことがわかりました。
まだ2週に1回での健診でいい時期でしたが週1での健診になりました。
そして33週のときの健診で推定1536g。
前回から64g増えていましたが1900g以上無いといけない時期でした。
まだゆっくりと成長が見られるので様子見で、成長が停滞したら早めに出しましょうという話になりました。
またNICUに入らせることになりそうなことや、息子が何週で生まれてくるかが心配でした。ちゃんと体が出来てから出てきてくれるか不安でした。 娘も出産直前の健診での推定体重はもう少しあったはずなのに小さく生まれてしまったので私が原因なのかと落ち込みました。
34週で術前検査を受けました。採血4本、心電図取って、X線撮って、通常の健診受けて、入院の説明受けて… 赤ちゃんの体重はほとんど増えてませんでした。念入りにエコーしてもらいましたが増えていませんでした。
でも赤ちゃんが元気に動いているのとへその緒の血流は問題ないので様子見になり、やはり早めに出すことになりそうでした。胎動が減ったら健診を待たずにすぐ来てとも言われました。
予定帝王切開から緊急帝王切開になった第二子長男の出産記録。
長男の出産は予定帝王切開が緊急帝王切開になってしまいました。
2016年の3月某日に36週で1700g弱で生まれました。
出産前々日の夜から前日の朝にかけて胎動が少ないことに気付きました。
寝返りをうつと赤ちゃんが重力で脇腹の下にしている方に移動してるのがわかりました。
死んでしまったんじゃないかと不安で、でも時折蹴っているのを確認しながら朝まで待ちました。主人はその日に里帰り先に来たところでした。寒さか緊張かで震えながら入院の最終準備をして、電話してから主人と長女と病院へ行きました。
病院ではモニターで30分以上赤ちゃんの心臓の音とお腹の張りを計測して、お腹が張った直後に赤ちゃんの心拍が下がっていること、羊水が少ない事を確認して即入院が決まってしまいました。
できれば37週まで入院しながら様子を見てベストなタイミングで出すという話でした。 車椅子で病棟まで移動したので長女は不安からか泣いていました。昼と夕方にもモニター観察がありました。
出産当日の早朝4時頃、トイレに行くとパンツが濡れていて尿漏れしたのかと思ってショックを受けました。(今思えばこれが破水だったので看護士さんを呼ぶべきでした。)
6時半頃、トイレに行くと便器の中におしるしがありました。とりあえず拭いて流して、病室に戻りナースコール。(今思えばトイレでナースコールするべきでした)
ナプキンに何もついてなかったので、中にピンセット?か何かを入れてリトマス試験紙で色が変わるか検査することになり痛かったです。(羊水ならアルカリ性で青になるらしいです)
破水が一気にではなく徐々に始まっていたようで、陣痛がくる前に手術しないといけないので、家族の到着を急かされて焦りました。 たまたま主人たちが早朝に病院の方面に来る用事があったので助かったのですが、時間との戦いだったようです。
緊急とはいえ予定していたので初めての半身麻酔での手術でした。手術の前に内診台で中の消毒(これが一番痛かったかも)、下の毛を少し剃られて、トイレに行けなくなるので尿管を入れて、手術室に移動して手術台に乗って背中から脊髄麻酔と硬膜外麻酔を入れられて手術開始。
下半身麻酔なので意識はあり、首の下から先はつい立てで見えないようにしてありましたが、麻酔が本当に効いてるか不安で仕方ありませんでした。
お腹が切られる感覚がないことにまず安心しましたが、上半身は麻酔効いてないので体が動かせなくて肩が凝るののひどい版という感じでした。
早く終わって!寝返りうちたい!という感じ。
「赤ちゃんを出す瞬間はお腹を強く押さえつけるから、苦しくても頑張って息して赤ちゃんに酸素がいかなくなると赤ちゃん苦しいから」と言われて必死で息するけど花粉症もあって息苦しくて仕方ありませんでした。
赤ちゃんの産声が聞こえてほっとして、赤ちゃんを拭いてもらったら保育器の中に入った赤ちゃんを少し見せてもらうことができて、赤ちゃんはNICUへ行ってしまいました。
それからはずっと息苦しくて、手術室の天井の光をみながら早く縫い終わって!と思っていました。お腹を縫い合わせてる糸を切るバチンバチンという音も聞こえました。
手術が終わって背中の消毒を拭くために横向きにされましたが人間の体って感覚がないと硬直して板みたいになるんですね。手で足に触れてもゴムみたいなさわり心地でびっくりしました。
しばらく手術室で過ごして病室に戻り、主人と話したけどとてもじゃないけど保険の話とか出来ずに眠りました。自分で痛い時に追加できる麻酔のボタンを30分ごとに押しまくっていました。もう2度とこんな帝王切開嫌だと思ったのに、赤ちゃんが可愛くてすぐ忘れてしまいそうでした。
長女出産時との違い
長女のときは緊急帝王切開で事前に排便処理できなくて、4日もお腹が張って苦しくて腸閉塞が心配だったのですが、長男のときも手術前に処理できなくて、帝王切開後は中々踏ん張れないのでどうしようかと思いました。
でも苦しいのを知ってるので尿管が外れた術後2日目に何とか出しました。長女のときに苦労したお腹をかばった変な歩き方も、長男の時は姿勢を正しくするのを心がけていたので変な姿勢にならずに普通に歩けました。
長女のときは心臓や動脈の穴や退院のときに貧血と診断されたりといった心配がありましたが、長男は脈と呼吸がなかなか安定しなくて心配しました。でも小さいだけで健康なので安心でした。
長男のときは心の準備はできていたけど小さいこととやはり子宮が残せるか不安でした。2人目も36週で生まれてしまったので自分の体にどこか欠陥があるんじゃないかと責めたりやっぱり心は苦しかったです。
でも慣れもあって比較的早く立ち直れました。 出産って同じ人間でも毎回違って嬉しさも苦しさも色々あります。
二度目のNICUに通う
NICU通いはやはり大変です。車で往復2時間で長女連れなので母が大変でした。あと、看護士さんとのやりとりも気を遣いました。
長女のときは遠慮して1時間くらいで引き上げていたら「時間が短いとこちらも安心で来ないから渡せない」とか言われたので、長男のときは出来る限り14時から16時まで2時間きっちり居ました。
時間を固定した方が直母(直接母乳をあげる事)とか沐浴とかの時間を調節してもらえるからです。NICUのスタッフさんはそういうのを詳細に記録していたみたいです。必ず明日は何時に来るか聞かれました。
消毒してからしか触れないのは変わらず、季節のせいかマスクも必須になっていたのでは長男は私達のマスク姿しか知りませんでした。それは仕方ないとわかっていましたが。
今回は長女出産時の経験に助けられました
もう帝王切開も、早産も、低出生体重児も、NICUも、長女のときに体験していたのでわかっているから不安はあまりありませんでした。ただ心苦しかったのは母と幼い長女を2時間も待たせていることでした。
NICUには両親しか入れないので、長女が窓越しに両親or母親が赤ちゃんを可愛がっているのを見せるのはどうなんだと思っていました。母の配慮でその時間は短かったですが、退院後に長女が部屋中を転げ回って泣くという事件がありました。
今では喧嘩をよくする元気な姉弟です。長男は色々とあって低身長専門の病院に定期的に通っていますがその話はまたの機会にしたいと思います。
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